ブックオフの10%OFFクーポンの期限が迫っていたので、本を買ってきた。5冊もあれば、来月の間も活字に勤しむことが出来そうだ。
片桐はいりの旅エッセイ【グアテマラの弟】がすごく面白くて、彼女の他の本も読んでみたいと思っていたので『わたしのマトカ(著:片桐はいり)』を見付けた瞬間キープした。うわ~~ツイてる!
今回、購入した本の中で特に言及をしておきたいのが”松浦弥太郎”のエッセイである。
彼の文章に初めて触れたのは『本業失格』というエッセイなのだけど、若かれし頃の松浦氏の興奮や落胆する姿が頭の中で映像で思い浮かぶ瑞々しい文章で、すぐにこの人の文章が好きになった。
『本業失格』の後『場所はいつも旅先だった』も読み、そして今回の2冊の購入に至る。
価格:462円 |
エッセイに限らず小説でも、文章には性別が出るなあと思う。
それは文章が醸し出す雰囲気に性差が出るからなのか、性差による視点の違いが文章に表れているだけなのか、はたまた別の理由があるのか。
”有川浩”という作家がいる。この字面から男性だと思っていたのだけど、この人の作品を読んでみると「随分と女性っぽい文章を書く人だなあ」と感想を抱いた。気になって調べてみると女性作家だった、なんて経験がある。
私自身、性別が女だからか、男性作家の作品より女性作家の作品の方が好きになることが多い。題材のチョイスや視点・感性のわずかな違いがそうさせているんじゃないかと自分では思っている。
さて、松浦弥太郎は紛うことなき男性なのだけれど、どうしてこんなにハマれるのだろう?
その疑問の答えは見付からないが、『暮らしの手帖』という”メイン購読層が女性”であろう雑誌の編集者だったという経歴が、彼の文章は女性受けもするものであるという証明になっている。考え方に女性視点も備えている方なのだろう。
男性作家のエッセイはそんなに沢山読めていないけれど、今のところ松浦弥太郎さんのエッセイが男性が書いたエッセイの中で1番好きだ。性別を抜きにした全部のエッセイで考えても私の個人ランキングの中でなかなか上位に食い込む。
エッセイも小説も、今はまだ積極的に手が伸びるのは女性作家の作品だけれど、このランキングがすぐ変動するように、松浦弥太郎を足掛かりにして男性作家の作品も積極的に読んでいきたい。