テレビを観なかった日

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♦3月11日 晴れ

 

今日は東日本大震災から10年ということで、どこのTV局も福島に有名レポーターやアナウンサーが行って、中継、中継、中継。

 

私は当時から関西にいて、あんまり揺れなかったのだけどあの日のことはよく覚えている。

丁度春休みで家でTVを観ていたら、地震速報のテロップが流れ「え!ずいぶん大きな地震だったんだな」と思っていたら、津波注意報津波警報が発令されてTVの左下に警報が出ている地域が赤く染まった日本列島が現れた。そこからはあっという間に緊急生放送・生中継になっていった。

 

3.11から数日後、祖父の三回忌に出るために九州に飛ぶため空港に行ったらカメラマンがいて「福島に行くんですか!?」「違います」みたいなやり取りもあったりして。あぁ、悲しんでいる親族が撮りたいんだなあって思ったり。

九州の田舎では福島のニュースと「ぽぽぽぽーん」っていうACのCMをずっと観ていた。

 

被災者でも被災家族でもないのに津波の映像が怖かったりする。

ドラマとかの津波”演出”は大丈夫なのだけど、リアルな映像は胸がゾワゾワするというか、鳥肌が立つような感覚がしてくる。

 

今日は絶対に津波の映像が流れるでしょう?

普段は家に帰ってきたらまずTVを点ける、家にいる時間はずっとTVが点いている、それぐらいテレビっ子なのだけど、今日は朝にニュースを観たきりTVを点けなかった。

 

普段TVを観て時間を過ごしているからどうやって時間を潰せばいいか分からなくて、「そろそろ切りに行きたかったんや!」と勢いで髪を切りに行ったり(こういう時に限って空(す)いている)、ご飯を食べた後に散歩がてらスーパーまで歩いて行って良さげな見切り品を探してみたり。

 

そんな1日だった。

”追悼””教訓””防災意識”…そういうことを考える日だってことは頭では分かっているんだけどねえ。