仲良くなりたいあの子のこと

 

♦3月25日 雨のち晴れ

 

父、帰省。

仕事で色々な書類が必要らしく、珍しく木曜日に帰省。明日の朝一番に市役所に行くらしい。単身赴任をしていると、ちょっとした書類を取るにも行き帰りの日数が必要になってくるから大変だなあと思う。

 

祖父母の家から貰い受け、我が家でも数年寝ていた30年超えのウイスキー、父親がいざ「飲むぞ」と開けようとしたらコルクがダメになっていてキュポンと開かずモロモロに。中に落ちていったコルクのカスを飲んでしまわないようにコーヒーのドリッパーで中身を別の空き瓶に移す作業を見ていたら、何だか笑えてきた。馬鹿にしている笑いじゃなく、友達がウンコを踏んで何だか笑えてきちゃうような、そんな笑い。

 

散歩に行く。猫に遭遇。

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毛艶がピカピカだった。誰かしらにお世話されてそうな風貌だったけれど、接触には失敗。2メートルのディスタンスを縮められず。

帰ってきてから【猫 寄ってくる】で調べているあたり、しばらくはこの散歩コースで固定されそう。こちらが寄るのではなく、向こうが寄ってきてくれるのを待つしか出来ない関係。仲良くなりたいなあ。

 

素晴らしい一日】(著:平安寿子)を読み始める。

新品の一日が、もう始まっていた。(P103)

こういう言い回し、好きだ。

 

素晴らしい一日 【電子書籍】[ 平 安寿子 ]

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平安寿子の作品で初めて読んだのは【パートタイムパートナー】という小説だった。読書をし始めた本当に初期の頃に読んでいて、内容はおぼろげなのだけど、当時の自分の胸にグサリと何かが刺さった感覚だけは強く覚えている。

 

今、感想をあさってみたらなかなか酷評されていて笑った。本っていうのは、いつ読むか、どんな境遇で読むのか、が本当に評価を左右するんだなと思う。今日心に響いた本が来年にはつまらなく思えたり、その逆だったり。当時の私の境遇とそれほど本を知らなかったことが上手く合わさったから、私の中では「良い本だった」って評価になっているのかもしれない。今読むとまた違う感想が浮かぶのだろう。