1ヶ月生き延びた自分に称賛を

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♦3月31日 晴れ

 

成長していないのか昔と同じ検索ワードを打ち込んだようで、2年くらい前に読んでいた個人ブログに辿り着いた。

チャキチャキっとした独身女性のブログだったのだけど、今も変わらずチャキチャキした文章でブログは続いていた。この2年の間に家を買い、猫もファミリーに加わっていて、一国一城の主になっていた。「おー、充実しとる!」と頼もしいやら羨ましいやら。

 

【水やりはいつも深夜だけど】(著:窪美澄)を読み始める。

『セレブママとしてブログを更新しながら周囲の評価に怯える主婦』と裏表紙のあらすじに書かれていてそれに魅かれて手に取った。

水やりはいつも深夜だけど (角川文庫) [ 窪 美澄 ]

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ふとあとがきを見たら加藤シゲアキとの対談が載っていた。彼がもう何年も前から作家活動をしているのは知っていたけれど、彼の小説は未だ読んだことがない。数年前に彼の所属するグループが好きだった時期があって、ハマっている時って人物評価が盲目になりやすいと思うんだけど、そんな盲目だった私から見ても地味っていうか、借り物言葉とでもいうのだろうか、世間の正解をなぞっているだけのような。彼自身の言葉や考えがあまり伝わってこない人だった。

姿を知っているからこそ読む気がしなかった。もちろん性格と作品の面白さが一致するわけじゃないけれど。この対談に彼独自の考えや思考が垣間見れて、彼の作品に手をのばすきっかけになれば良いなと思う。

 

長所を享受したいなら、短所も受け入れる覚悟を持て

中村うさぎ(だったと思う)が、「優しい彼が好きだったんだけど、結婚したら優柔不断なところが嫌で仕方がない」って相談者に贈った言葉。

「優しいと優柔不断って同じ物を違う角度から見ただけだから。表裏一体。優柔不断を否定したらそれもう彼じゃないよ。良い面だけじゃなくてデメリットも受け入れる覚悟は持ってなきゃ」って。

 

ずっと前に見た言葉なんだけど、ふいに今日思い出して、「ぐうの音も出ない」と1日中これについて考えていた。長所の面だけ得ようとするなんて確かにワガママだった。今後、人間関係が楽になりそうな気がした。

 

今日は3月最終日。

今月も無事に生き延びた自分はとんでもなく偉かった。