6月14日

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1ヶ月溜め続けた試験勉強に使ったルーズリーフやらA4の用紙やらをシュレッダーで粉砕。シュレッダーが古いから何度も詰まらせたり、熱くなって止まってしまったり、1時間くらいかかったものの何とかやり終える。明日燃えるゴミの日だから出す。

 

日中はジメジメしている気候と昨日の疲れもありずっと眠たかった。

夜になると雨が降ってきて窓を開けていたら涼しい風が入ってくる。稼働しすぎたシュレッダーのように熱を持っていた私の体も幾分冷めた気がする。

 

今日からネットもテレビも好きなだけ観ても良いはずなのに、あれほど時間を消費していたコンテンツがあまり面白くなく感じる。きっとすぐに嘗てのようにずっと動画を観ていられる人間になるのだろうけれど、こんな変化が起きるなんて予想していなかった。

 

誰に束縛されているわけでもないのに、私たちは毎日の暮らしの中で、ともすると同じ道を通り同じ店で買物をする。同じ人とつきあい同じような本を読む。飽きた退屈だとぼやきながら十年一日の如く変えようとはしない。

散歩や買物に、国境はないのだ。たまには一駅前で乗りものを降りて、またはわざと乗り越して隣りの町を歩いていたら、私は二十年前に人形町をみつけていたのである。(P201)【女の人差し指[向田邦子]】

 

この変化にふと向田邦子のエッセイを思い出した。

人生の転換を試みようと思ったとき大きな事ばかり考えてしまうけれど、人生は長いから、日々に小さなイレギュラーを組み込むぐらいで丁度良いのかもしれない。

 

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