5月29日 雨

 

今日はブックの日であることに気が付いてはいたが、雨なので行く気になれなかった。自分が濡れるのも嫌だし、紙が濡れるのはもっと嫌。そんなタイミングで『さざなみのよる』を読み終える。病死する、ではなく病死”した”女性が主人公。

小説とは関係ないが、祖母のボケが相当進んでいて、友人が生きているのか死んでいるのか、娘が会いに来たが帰ったのか出掛けているだけなのか、そういったことが曖昧になっている。認知症の症状の1つである妄想もあって、存在してない事象が祖母の中では存在していたりする。色んなことを忘れたり曖昧になっていく祖母を見ていると、「死ぬ時には思い出しか持っていけない」という言葉があるが、思い出さえも持っていけないのではないかと思ったりする。