8月某日『旅エッセイ 片桐はいりvs角田光代』

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国は【Go To キャンペーン】を絶賛発令中だけども、私個人としては残念ながら【Dont Go To キャンペーン】が開催中だ。旅行に行く予定は全くない。

 

普段はそれほど旅行に興味もなく、何ならば誘ってもらっても『ちょっと面倒くさいなあ』と思っていたのに、「行ってはいけませんよ」と言われるとあっちにもこっちにも行きたくなるのだから、私は相当な天邪鬼だ。

 

こんなご時世でドコに行く勇気も出ないので、旅行に行った気分でも味わえれば…と旅エッセイを2冊買い込み、とんとんと続けて読破した。

 

角田光代(作家)さんの『恋するように旅をして』と片桐はいり(女優)さんの『グアテマラの弟』である。

 

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文章の評価というものは個人の好みのようなものだし、読み手に大きく左右されるので(現に私は世のベストセラー作品がさっぱり合わない)、他社が読むとまた評価も大きく変わると思うけれど、個人的には片桐はいりさんと角田光代さんの旅エッセイでは片桐はいりさんの方が面白かった。

 

片桐はいりさんをバラエティ(【今夜くらべてみました】)で観た時に、何て面白い人なんだ…!と思ったのだけど、そのチャーミングさが文章にふんだんに溢れた旅エッセイだった。面白い人は面白い文章がするすると書けるものなのかなあ。

 

そんなことを考えて読み辿り着く”解説”のページ。

 

タイトルが『グアテマラの弟』ということで、本の最後にある”解説”は実の弟さんが担当されているのだけど、彼の文章もまた飾りっ気のない淡々とした文章のくせに、するっと頭の中に入ってくる。あぁ、もうこれ血筋ですか!?

 

とりあえず、著者の別のエッセイを求め灼熱の日照りの中、本屋へ赴くぐらいには(買えなかったけど)私にとって心地の良い文章だった。もっと読みたい。

 

片桐はいりさんが書かれているエッセイは全部で3冊。

バラエティで”もぎり”について熱く語る姿を観ているので、残り2冊のエッセイのうち、映画館のことを描いた方のエッセイをまずは狙っていきたい。

 

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