10月某日『面白かったから三度も読めた』

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片桐はいりの【グアテマラの弟】を3度読んだので、手放すことにした。

 

1度目は購入した時に読んだ。

2度目はステイホーム期間で旅行が恋しくなった時に読んだ。

そして3度目はちょうど昨日読み終えた。

記事8月某日『旅エッセイ 片桐はいりvs角田光代』

 

3度も読めたのはもちろん片桐はいりさんの文章が面白かったからなのだけど、私にとってはそれ以上に解説の弟さんの文章が何度読んでも溜め息が漏れてしまうくらい好きだった。

素直でカッコつけようとしていない、ただただ読まされてしまう文章だ。

 

本を手放すタイミングはすごく悩ましい。

知識や情報がもう自分の物になった。本の面白さを十分に堪能できた。

こう思った時、その本はもう手放して良い時期なのだと断捨離を語り合うサイトには書いてあった。

 

そう考えた時に3度読んだこの本の面白さはもう十分すぎるほど堪能できたと思う。次に読んで5回目のティーパックぐらいの薄い発見を得るよりは、新しい本を読んで新しい感性にどばどば触れる方が良いような気がして、手放す方に心が傾いた。(スペースも有限だし)

 

3度も読もうと思える本なんてそうそうない。すごく面白かった。

 

グアテマラの弟 (幻冬舎文庫) [ 片桐はいり ]

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