コンタクトレンズが駄々をこねる朝。
今日みたいな日やコンタクトレンズを買わなければならない日は、ICL手術を受けたいなんて気持ちがふとよぎる。
しかし、目の手術って想像するだけでも恐怖心でいっぱいになる。改造という分類で言うと、歯列矯正は経験済みで、歯はサイアク人工物で代用が効くけれど、目はそうはいかないなと考えてしまう。
やりたい、怖い、怖い、やりたい。メバチコの除去手術にさえ怯えて挑んだ私は、一生グルグルと同じことを考えて、結局やらないのだろう。
体は『乗り換えの出来ない車』だなんて言われるけれど、歯も悪い(治療済み)、目も悪い、良いところと言えばハゲる心配のいらない頭皮くらいか。そのメリットだって享受できる日はまだ先になりそうだ。
「人に嫌われても良いんだよ」と説いた本で有名な心理学者は「人は行動に理由をつけたがる生き物だ」とも言った。
心の底からやりたいことに関してはメリットを探し、やりたくないことに関してはメデリットを集める。人間はデメリットがあるからやらないのではなく、やらないという行為を正当化するためにデメリットを探しているのだとか。
一応私も人間に属している。つまり『ICL 失敗』と検索をかけている私の本心は……。