9月某日『不健康(?)ゆえの損失額』

f:id:arasukkiri:20200909022541j:plain

 

ガポッ。

久々に口に入れたマウスピースが無事にハマったことに安堵のため息が漏れる。

 

実を言うと、歯列矯正済みの人間でして。学生の時の歯科検診はいつも『矯正の必要があります』という検診結果を持ち帰っていた。

 

中学生の時に始めた歯列矯正

歯が1本、これがレジに続く列だったら「あの、並んでますか?」って聞きたくなるぐらいズレていたというのに、歯医者の先生の「歯を抜かずにいきましょう」という声でめちゃくちゃ時間がかかった。

 

普通は3年くらいで済むらしいが、私は倍の年月、矯正歯科へ通った。

同時期に始めた人どころか後から始めた人もどんどん終えていくので、抜いてサッと終わらせてくれよ~~と当時は思っていたけれど、永久歯は誰しも人生で1度きりのモノなので、本数が減らずに済んで今は感謝している。

 

先日、私よりも何年も先に矯正を終えた友人に久しぶりに会ったら、矯正前よりは幾分マシだけれど再び歯がガタガタになっていた。

本人は「マウスピースをさぼったら戻っちゃったよ、HAHAHA~!」なんて気にしていなさそうだったけれど、おい、その歯、100万かかってんだぞ…!アメリカンな笑い方している場合か!?と私の内心は冷や汗が止まらなかった。

 

だって私もここ最近はマウスピースをサボっていたから。恐る恐る2~3カ月ぶりにマウスピースをはめる。良かった、ハマって。良かった、100万円と6年が無駄になっていなくて。

 (歯列矯正は通院が終わっても、歯が安定するまでマウスピースを付けるように指導される)

 

歯並びが綺麗な人に比べて、私は無駄に100万円かかっている。

他に健康体の人と比べてお金がかかっていることがある。視力矯正にかかるお金である。

 

私は目が悪い。すこぶる悪い。

眼鏡は頻繁に新調する必要がないけれど、日中はコンタクトレンズを使っているので、年間に必要なお金はおよそ3万円。

 

レーシックやICLを調べてお金のことや快適さを想像したこともあるけれど、30年後どうなっているか分からない目の手術にはやっぱり怖くて踏み出せないなあと思う。

私自身が「これからは眼鏡で生きていこう」と思うまで毎年3万円の出費が続くのだ。これは、なかなかデカイ損失である。

 

『健康こそ最大の節約』とあるが、まさにその通りだ。

どこかでこの損失を取り返したいと思っているけれど、毎年3万円を継続的に得できたり、100万円がワッと湧き出てくるなんてことはそうそう起きない。

損失をカバーするのは本当に難しいので、健康な肉体は損ねないに限るぞ、と若い子には言ってあげたい。

 

年を取って体に不調が出るのは仕方がないことだが、10代の頃から目をダメにしてしまった私は、そうじゃない人に比べて生涯でいくら損をするのだろう。計算するのも恐ろしい。

 

今年のクリスマスは視力が欲しいです、サンタさん。何年も来ていないので、ドカンとサービスしてくれませんかね?ちょっと早めにお願いしておきますね。

 

健康の経済学 医療費を節約するために知っておきたいこと [ 康永 秀生 ]

価格:1,980円
(2020/9/20 04:58時点)