9月某日『一生(価値が下がらない)モノよりも、長く愛せる物を』

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時計:citizen wicca バッグ:Dakota  オーリオ2 

 

腕時計は10年選手、バッグは5年選手である。

使うこともなく捨てることもなくウン年保有というアイテムは今まであったが、これほど長い年月の間、使い続けてきたアイテムはほんの僅かしかない。

 

腕時計はたったの1度も壊れたり止まったりすることなく、バッグもクリームを塗る程度のお手入れはしているがガシガシ使っていても角擦れなし。良い買い物をしたと自画自賛したいくらいだ。

 

腕時計もカバンも”一生もの”として紹介されるアイテムに比べるとかなりチープな物だけれど、腕時計がもし故障することがあったら修理に出そうと決めているし、バッグだって修理費次第ではあるが型崩れを直しながら使いたいと思うぐらいには私の中で価値がある。愛着がある。

 

”一生”とは言えないけれど、出来るだけ長く使い続けたい。

『一生もの』とは…?

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30歳という人生のチェックポイントがぼやーっと見えてくると、あぁそろそろちゃんとした物を身に付けなくちゃと漠然と思う。

アラサーの働きウーマンをターゲットにした雑誌なんかで『一生もの』として紹介されているアイテムは、いちじゅうひゃくせん…と思わず指で数えてしまう桁だったりする。

 

7000万円の借金を返済したという異例の経歴を持つ男性の【もう新品は買うな!】という本を読んで、「あ、雑誌で紹介されていた”一生もの”ってこういう意味かも?」と思った事柄があるので紹介したい。

【POD】もう新品は買うな! (扶桑社オンデマンド出版) [ 斉藤由貴生 ]

価格:1,430円
(2020/9/27 04:56時点)

  1. 高級腕時計を中古で買う
  2. 使って飽きたら売る
  3. 高級腕時計はあまり市場価値が下がらないので中途半端な腕時計よりもコスパ良く使えたことになる。

 

『超ハイブランドのものは販売から何年経っても、中古であっても、売ろうと思えば価値が付くので、売ることを前提にハイブランドの中古を買うのが得でしょう』という内容がこの本で幾度となく語られるところ。

 

この本を読んで、雑誌などで紹介されている”一生もの”は『【一生】価値が0円にならない【もの】』なのではないかと思った。

 

それとは対照的にこんな”一生もの”もある。

幼い頃から大事にしているぬいぐるみ、とても素敵な想いが込められた手紙、大切な人から貰ったプレゼント…。

 

売っても1円にならないだろう。だけども本人にとって宝物で手放すなんて考えもしない物もまた”一生もの”なのである。

 

他人から見て価値のある物か、自分にとって価値のある物か。

どちらが正解ってことはないけれど、私は自分の人生を後者に囲まれたいと思う。

 

長く使おうと未来を想像して背伸びをして購入したものの、買った当時も少し大人になってからもイマイチだった、そんな失敗をしたことがある一方で、”今”1番欲しい物を買って、出し惜しみせず買った日から毎日ガンガン使ううちに、気が付いたら数年経っていたなんてことがある。時計とカバンがまさにそのケースである。すごく不思議だ。

 

何年、何十年も愛用しようと思ったら、手間暇も時にはお金もかかる。これは雑誌で紹介されているような”一生もの”でも同様だ。

手間暇やお金をかけてでも持ち続けたい物、それは愛着や思い出がたくさん詰まったものであると私は思っている。愛着や思い出は使ってこそ生まれるものだ。

 

つまり、私にとって”一生もの”とは売り場に並べられている時には判断できず、「気が付いたら随分昔から使っているわ」と晩年になって分かることなのだ。

 

だから”一生もの”を探すのはやめた。私の中では狙って買えるものじゃないからだ。

その代わり、手に取る物は買ったその日から1~2年で元を取れるぐらい出し惜しみせず使うぞ!って思いながら探す。その中で長い付き合いになるものがあればラッキー、ぐらいの気持ちでいるのだが、案外好みど真ん中のモノはなかなか飽きが来ず長い付き合いになっていたりする。私の場合は。

 

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