「A型とB型って相性最悪らしいよ」
たしか中学生の時に部活の先輩が何か意味があったわけでもなく、話題の1つとして放った言葉だ。
それに対して、B型の部活仲間がA型の私に対して「先輩はああ言ってたけど、私たちには全然当てはまってないよね~」と言ってきたことにドカンと衝撃を受けたことをその友人の名前を久々に耳にしたからだろうか。ふと思い出した。
私は割とその子に気を使っていたつもりで、ハッキリと言葉にするならばちょっと苦手意識を持っていたのだけど、こんなにも私たちの間での認識は違うのか、と。
彩瀬まるの小説【あのひとは蜘蛛を潰せない】にこんなシーンがある。
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”人に嫌われたい”と思っている人はいない。
多かれ少なかれ誰しもが”人に好かれたい”という気持ちを持っているはずだ。
だけど、他人が何を大事にしていて、何が地雷なのか…人の内面なんて見えないものなのだから、”人に好かれる人間になる”というのは暗闇で的アテをするぐらい実は難しいことなんじゃないかと思ったりする。
それに”誰かのために”やったことが空振りだったり見当違いだったり、それが何度も重なるとしんどくて堪らない。
基準は自分。”自分が”嫌なことを他人にしない、わざわざ人の気持ちを推測しようとしなくてもこれだけで十分だと思う。
そもそも「もしかしたら嫌な思いをさせちゃったかも」なんてことも悪い妄想なだけって可能性も大いにある。真実はその本人しか知りようがないのだから、本人が口にしない限りあまり考えても意味はないのではないだろうか。
逆に伝わって欲しいことは良い事でも悪い事でも言葉にしなくちゃいけないなと思う。
『夫婦間での察してチャンは喧嘩の元!』なんて言うが、夫婦間だけでなく人間関係全てに当てはまる。
伝え方(言い方・口調)は気にするべきだけど。だっていきなりケンカ口調は相手もムッとしちゃう。だけどまずはこっちの気持ちが伝わらんことには、何も変わっていかないだろう。
マイナス面だけでなく、プラスの言葉『ありがとう』はより積極的に言葉にしていきたい。
「良い人になりたい」「人に好かれたい」という気持ちは否定しないけれど、判断を下す相手の心が透けて見えないのだから、あまり思い詰めすぎないことをオススメする。
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