白ニットの洗濯に失敗してから、この冬は『白』を身につけずに過ごしている。(あ、嘘。マフラーだけ『白』を持ってるわ)
新たに白ニットを買うべく、ネットで着こなしをアレコレ検索していると「白ニットってモサくないか？」と思えてきて、一度は「もうええわ」と匙を投げたものの、コートも黒系・ニットも黒・時にボトムスも黒の自分を見ていると「裏社会の人間…？」とやっぱり『白』が恋しくなってきた。
はっ…これが”服の断捨離”界隈で叫ばれるバリエーションの呪い？
▼”バリエーションの呪い”という言葉が出てきた本はコレだったはず▼
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価格:1,320円 |
数年前までボーダーを毎年懲りずに買っていたのだけど、「私ってばボーダーが似合う顔じゃないのよ！」と気が付いてすっかり買わなくなった、そんな経験が私にはある。
ほら、外国人のチェックシャツの着こなしに憧れて買っても、自分はオタクファッションにしかならないとかあるじゃない？私にとってはそれがボーダーで、どうやっても芋臭さが消せなかったのである。
だから『似合う服だけで良い』『似合わない服に挑戦する必要はない』という考えには大賛成なのだけど、やっぱり理想論は理想でしかない一面があるなあと思う。自信のある着こなしには間違いないのだけど、変わり映えしない自分自身に自分が飽きてしまった。
だから、どうしても『白』をワードローブに加えたくて堪らなかった。
街中で見た白いボトムスを使ったコーデがすごくオシャレに見えて「あ！」と思ったのだけど、でも下着も気になるし、雨の日は汚しちゃいそうだし、女性は月のものがあってその期間気を遣うと思うと1週間は着なくなる。下手をすると、予定日の数日前から”もしも”に備えて手に取らなくなる。
…となるとひと月の半分は着れないわけだから、やっぱりワードローブに『白』を加えるならトップスだよなあ、とひとりごちる。
「でも良い白ニットが見付からんのだよ…」と落ち込んでいた時に、ふと「ニットにこだわるからダメなのでは？」とそれまで全く考えもしなかった案が降って湧いた。なぜ今まで気が付かなかったのだろう。
白い服といえば白シャツは持っている。だけど冬に着るには寒くて、この季節の間は寂しそうにクローゼットにかかっている。
この白シャツの形がすごく気に入っているから、これをベースに、カーディガンを羽織るとか、ベストを着るとかで冬に『白』を取り入れられないだろうか…。
そう思い付いてからは早かった。画像を検索し、好みの着こなしをピックアップする。
そうしてベストを買うことに決めた。私が着たいのは、ゆるーいサイズで肩もやや落ち気味なザックリ着られるデザインのもの。
相変わらずの写真センスだが、実際はもっと力の抜けたオシャレって感じで、イメージ通りに可愛く着れている。
これにて、私も念願の”冬に『白』”を手に入れたのである。
何と言うか、もはや執念だ。
『ファッション系のアカウントのフォローをやめたら物欲が減りました』という経験談があちこちにあるように、「あ、良いな」と思ったら最後、その欲求は物を手に入れるまで消えてくれないのかもしれない。
ベストの値段は安いが、考えて考えて手に入れたので、長い付き合いになれば嬉しい。
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