元マイクロソフト社長が書いた本『金のなる人』を読み終える

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2月初旬、先月末に購入した『金のなる人』というタイトルのお金の教科書を読み終える。

 

著者が元マイクロソフト社長ということで何か突飛なことでも書かれていないかと期待したものの、既に読んできた4~5冊のお金の本と言いたいことは大きく変わらない気がした。

 

どの本も大きく主張する事は

リスクを取らない人は大きなお金を稼ぐことができない。(P28)

である。

 

メガバンク金利が0.001%である現在、銀行に預けているだけじゃお金は増えない。老後に貯蓄できるほど給料がグングン上がっていくのか?と言われるとそれも難しい。

というより、収入が上がるペースよりも税金や物の値上がりのスピードの方が早く、いつまで経っても余裕のある実入りにならないなあというのが私の実感だ。

 

サラリーマンを続けながら、少しでもいいから資産を増やしたいというならば、とるべき手段は投資だろう。金融商品を買うことだ。きちんと給料を稼いで、まともな金融商品を買っていれば、「老後資金が2000万円足りない」と嘆くようなハメにはならない。これは最低限とらなければならないリスクだ。(P30)

 

まともな金融商品を買えば「老後資金が2000万円足りない」と嘆くようなハメにはならないらしい。

 

この手の本は必ず投資をオススメしているし、貯蓄を作るためには本当に有効なのだと思う。

しかし私は既に投資を始めているので、もうあまり参考には出来ない。次からは節約本のような手元に残る金額が増えるコツを学べる本に手をのばしてみようと思う。

 

マイクロソフト社長がオススメする投資先はベトナムやマレーシア。

意外と狙い目なのは、ベトナムやマレーシアなど東南アジアの通貨だ。10年、20年単位で見ると、下がることはない。上がるだけだ。戦後の日本がたどってきた道と同じである。(P182)

 

『戦後の日本がたどってきた道と同じである』

なるほどこういう選び方があるのか、と目から鱗がボロボロ落ちる。

 

今はどの本もどのサイトも、アメリカ関連への投資がオススメされているけれども、20年後、30年後も成長し続けてくれているだろうか。トップを走るというのは同時に将来が未知数でもあるから、言われてみるとその先行きの見えなさはちょっと不安だ。

 

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賃貸か持ち家か 永遠の疑問にも言及あり

 

『即金で買えないのならば家を買う必要はない』とはっきり記述があった。

そもそも30~40年経ったボロボロの家に価値はないし、今の日本の経済状況を考えると不動産価値が下がるのは目に見えているからである。どこを買っても損する可能性は100%だ。

 

ニュータウンは黄昏れて』という作者(垣谷美雨)の実体験を元に書かれた小説があるのだけど、この本の中にも「家が資産だ、あって安心だ、となるのは一括で買った場合だけだ」というセリフが出てきた。印象的だったので覚えている。

 

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ローンを組んでしまうと大抵の人はそこから身動きが取れなくなってしまう。

近所のスーパーが次々に潰れて毎日の買い物が大変になったり、近所に嫌な人が引っ越して来たり…。

 

距離が遠い代わりに座って通勤できるはずだった旦那が、新駅ができたせいで毎日通勤だけで体力が削られているのを見て「転職して良いよって言ってあげたいけど、言えない」ってなるシーンは切なさを通り越して、逃げようのない処刑人を見ているような気分だ。

 

『即金』はまあ厳しくても、『長いローンを組んで買うのはリスキー』って部分はすごく賛同できる。

 

理想は現役の間は設備が新しめだったり、生活に合う賃貸や環境を転々としつつ、定年になって借りるのか難しくなった時に中古物件を住み捨てとして買いたい。その頃には少子高齢化で物件余りだろうから、安くなってないかなと期待。

 

お金って貯めるのも、使うのも、本当に悩ましい。

あまりに貯金第一だと何のために働いているんだってなっちゃうしさ。貯金と浪費のバランスも難しい。

 

記事利子32円から考える貯蓄の三本の矢

記事『老後資金2000万円をポジティブに考えてみる』

 

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