3月16日 晴れ

 

コタール症候群とは、フランスの精神科医ジュール・コタールという人物が、1880年に発見した奇病である。この病気は、自分はもう既に死んでいて、この世のものではないと思い込むという、うつ病の一種である。

東京二十三区女(著:長江俊和)より

 

うつ病というと憂鬱とか眠れないとか、そんなイメージがあったけれど、”生きている感覚を失う”そんなパターンの症状もあるのだなと思う。創作の可能性もあるけれど。

偶然にも前回読んだ小説も今読んでいる小説も東京散策が主題となっている。前回の小説は読みながら「都民じゃないから楽しめないのだろう」と感想を抱いたが、同じテーマを2作続けて読んでみるとどうやらそうではないらしい。そんなことを考えていたら日付が変わる少し前に宮城・福島で震度6強地震あり。テレビが全て緊急速報に切り替わる。