10月某日『【使えばお金が増える】の真相を3冊の本から読み解く』

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世の中には『使えば使うほどお金が増える』という俄かには信じがたい主張がある。

まさかポケットを叩けば増えるビスケットみたいな、大きなお札を使ったら小さなお札になって”増えて”戻ってきたなんてトンチじゃなかろうな?

 

このことに関して松浦弥太郎のエッセイ【今日もていねいに。】にイメージしやすく書いてあった。

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お金を使えば通帳の残高は減りますが、自分のなかの価値としては、ただのお金であったときより、ぐんと増えているはずだ。

意味のない貯金などきっぱりやめて、自分が何倍にも豊かになるようなお金の使い方こそ真の資産運用である。

 

おなかをすかせたリスのごとく、お金というひまわりの種をカリカリ食べてしまったら、そこでおしまい。しかし、一粒の種を肥沃な土地に蒔けば、再び大きなひまわりの花が咲き、その花からは、またたくさんの種ができます。

(『お金という種』から引用・一部改変)

 

要は「お金を使えば…」の使用先は何でもよいわけではなく、加えて正しい使い方をしても瞬時にリターンが得られるというわけでもない、ということ。

 

実はホリエモンも『経験を積むことが何より豊だ』と同じようなことを述べていた。

記事10月某日『いくらあれば幸せかよりも大切な事』

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ファンキーな生き方の堀江貴文氏と丁寧な生き方の松浦弥太郎氏が共通する考えを持っているなんてすごく不思議に感じる。彼らの根本にあるのは『経験こそ財産』という考えなのかもしれない。

 

彼らは先頭に立つような人物だから経験がお金になるんじゃないか?と思う人もいるかもしれないけれど、先日「働き方、何とかなんないかなあ…」と思って読んでみた本には社会の歯車である私たちも”経験値を積めば高い金額とトレードできる”と主張してあった。

記事私はちゃんと”生活”がしたい。

 

つまり「お金は使えば使うほど増えるよ。(経験や知識が増えることに使えばね)」ということなのだろう。

 

私個人としては「学びや経験ばかりじゃなく、たまには浪費したって良いじゃん」と思うのだけど。

 

松浦弥太郎は優しい人なので、こんなことも”投資”だと言ってくれている。

ランチ代をどう使うかも、立派な資産運用。心も体も満ち足りる食べ物であれば投資ですし、そそくさと買ってきたカップ麺で済ませるのは、お金を捨てる行為です。

 

私はさすがにランチを投資だとは思わんけどね。

 

ただ、経験や知識を得ることにドバッと費やす余裕(心もお金も)はなかったとしても、せめて浪費に関しては「これは良い浪費だろうか?」という脳内会議ぐらいは習慣にして、「何でこんなことに使ったんだろう」って思ってしまうような物事ではなく「よし、明日からまた頑張るぞ」って活力になることにお金を使えたら良いなとは思う。