9月某日『何周目かの人生』

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”信じること”について語った芦田愛菜パイセン、その内容が『人生何周目!?』と称賛されていた。

「裏切られたとか期待していたとか言うけど、その人が裏切ったわけではなく、その人の見えなかった部分が見えただけ。見えなかった部分が見えたときに、それもその人なんだと受け止められることができる、揺るがない自分がいることが信じることと思いました」

引用:https://mainichi.jp/articles/20200903/orc/00m/200/050000c

 

もしかするとライターさんが芦田愛菜ちゃんのコメントを抜粋して整えた文章なのかもしれないけれど、この論調を見た時、まるで小説を読んでいるみたいで、『あぁ、彼女の思考は本からヒントを得ているのだなあ』と感じた。

 

普通の子が3年かけて取り組む難関中学受験を6年生の夏まで仕事をしていて、それでも複数合格を得ているのだから、理解力や判断力に長けた頭脳を持っているのだろうけど、『人生何周目!?』と言われるような、まだ経験したことがないだろう事柄に対する大人びた考えや視点は、本の世界で経験して考えたついたことなのかもしれない。

 

つまり、人生1周目から抜け出して、まるで2周目、3周目の人生のようにもう少しコツを得て生きてゆきたいのならば、本をたくさん読んで、他人の人生を疑似体感し学びを得れば良いのではないだろうか。

 

私の頭では”まるで人生2周目のようだ”とまで本を吸い尽くすことは出来ないが、フィクションであっても新たな学びや気付きになることは割とある。

記事8月某日『本を4冊補充』 - 未熟な日々

 

しかしながら、頭も良く、立ち振る舞いも大人と遜色なくても、彼女も私たちと変わらず自分の人生は1周目だ。きっと同年代の子と同じように悩み、同じように傷付くはずだ。賢いからこそ悩むこともきっとある。

 

”大人びた考え”と”精神が大人”はイコールではないので、個人的に過度な大人扱いは少し心配で、TVに映っていない場所では高校生らしさが許される時間がたくさんあれば良いな、と彼女より10以上も年上の私はお節介にも思ってしまうのである。

 

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