2月某日『コロナ後の楽しみ、コロナ後の物欲』

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ヨーグルトを購入したらオマケでツボ押しグッズがついてきた。

 

TVで足ツボをされた芸能人が船に打ち上げられたマグロみたいにビクリと痛がるけれど、本当に痛い。あれ?結構イケるな?と油断しているととある一ヶ所だけズンッ!と衝撃が走るのだ。

 

『ココが痛いとソコは悪い』とネットでは簡単に調べられるので、スマホを片手に臓器の健康をチェックしている。

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イテッ!…え?ここ心臓?みんな、今までアリガトウ…。

なんて悲劇のヒロインぶってみたり、テレビを観ながら足ツボを押して「くぅ~~ッ」と声にならない痛みを受け入れてみたり、母親をふいに悶絶させたりして楽しんでいる。

 

綾瀬はるかがバラエティーで(めっちゃ痛い先生らしい)足つぼマッサージに「痛くなーい」とケラケラ笑っていて、あの美肌は健康な臓器から生み出されているのだなあと改めて思った。羨ましい、あの美肌。

 

足ツボは悪いところが分かるだけじゃなくて、刺激をすると臓器の不調を改善し整える効果もあるそうなので、手に入れたアイテムは彼女がCMしているヨーグルトのグッズではないけれど、私はこれで綾瀬はるか腸を目指します。

 

近所に全身どころか顔ツボ、足ツボもやってくれるマッサージ店をネットで見付けたので(しかもなかなかリーズナブル!)、コロナが落ち着いたら頭から足先まで揉まれに行きたい。

 

コロナ収束後の楽しみがまた1つできた。

 

コロナ禍で人と親”密”になることも少なくなったからか、物欲が刺激されることも少なくなった。あとコンプレックスを刺激されることも。

だからか、見栄を張るために買っていた物や、たいして欲しくないのに不安から持つべきだと思っていた物に目が向くことが減って、こういう心身を健やかにすることに興味が出てきた。

 

「これを買うことで人生を好転させたい」といった気持ちに近いような、まるで”幸運のブレスレット”を買うような想いで購入していた物がたくさんあったのだなあと感じている。

 

自慢できる物を買わずとも、自慢できる経験をしなくとも、たった数百円の美味しい鯛焼きを買って帰るだけでもほわっと幸せで、どんな制限された環境でも人は幸せを作れるのだなあ、大それた事じゃなくとも幸せになれるのだなあ、とちょっと関心すらした。

 

人と比較することが少なければ、こんなにも簡単に自分を喜ばせる事に辿り着けるのだと知ってしまったから、コロナが収束する日は待ち遠しいけれど、また今までみたいな嫌な物欲も盛り返してしまうのだろうか、とちょっと不安な気持ちもあったりする。

 

今のうちに自分の欲求ときちんと向き合っておいて、日常に戻った時には『自分の欲求』と『煽られて湧いた偽欲求』を区別できる私でありたい。

記事お金の使い方にはその人の人生観が透けて見える